講演・口頭発表等

招待有り
2016年8月31日

「臨床」から考える仏教の実践

  • 木越 康

記述言語
日本語
会議種別
シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)

2015年度日本仏教学会において「仏教における実践」を総合テーマに、多くのパネル発表が行われた。本論論考は、セッションNo.4における各発表に対するコメントとして書かれたものである。内容は、谷山洋三(東北大学)氏の「臨床宗教師の可能性」、鍋島直樹(龍谷大学)氏による「ビハーラ活動と臨床宗教師研修の歴史と意義 ―親鸞教学を礎にして―」、 西岡秀爾(花園大学)氏の「臨床仏教者の役割と展開」に関するコメント。三氏とも、「傾聴」や「寄り添う」ものとしての宗教者の在り方の重要性を指摘するが、さらに宗教者個々の宗教的信条が、臨床の現場においていかなる意味を持ちうるのかについて、議論の可能性と問題点について指摘した。