2019年4月 - 2024年3月
VR技術を用いた半側空間無視のリハビリテーション手法の開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
- 課題番号
- 19K11387
- 体系的課題番号
- JP19K11387
- 担当区分
- 研究分担者
- 配分額
-
- (総額)
- 3,770,000円
- (直接経費)
- 2,900,000円
- (間接経費)
- 870,000円
- 資金種別
- 競争的資金
脳卒中後遺症による高次脳機能障害は患者のADLを著しく阻害する。運動障害に対するリハビリテーションは早期からの集中訓練が推奨され実践されているが、高次脳機能障害に対するリハビリテーションは未だ十分なエビデンスが認められていない。半側空間無視とは大脳半球病巣と反対側に提示された刺激に対して、発見、報告、定位、反応することが障害される病態をいう。脳卒中後のリハビリテーションにおいて、左半身麻痺に高次脳機能障害を合併する症例の機能予後が不良であることは経験的に知られている。
リハビリテーション医療の分野では近年、VR (Virtual Reality)の手法を用いた手法が開発され効果を上げている。現在主流となっているのは非没入型VRという家庭用ゲーム機などを用いてモニター上の画像をみながら行う手法が主流となっている。この手法は運動機能の改善には有効であるが、空間認知の障害などの高次脳機能障害には効果は期待できない。そこで我々は、没入型VRというHead Mount Display (HMD)を装着した仮想空間の中で、所謂「脳をだます」という手法を用いて空間認知の障害である半側空間無視の治療ができないかということを検討し、本学理工学部と協力し、HMDを用いたリハビリテーションアシストシステムを開発した。これはセンシングされた実際の手の動きをVR空間内に投影し、その中で物体を動かす操作を行うものである。手の動きと空間内のVR映像は調整が可能で、映像上で動きをアシストすることも、動く範囲を制限することも可能であり、また左右にずらすことも可能である。
本研究は、脳卒中後の高次脳機能障害に対して、“VR技術を用いた半側空間無視のリハビリテーション手法の開発”を行うことを目的とする。
リハビリテーション医療の分野では近年、VR (Virtual Reality)の手法を用いた手法が開発され効果を上げている。現在主流となっているのは非没入型VRという家庭用ゲーム機などを用いてモニター上の画像をみながら行う手法が主流となっている。この手法は運動機能の改善には有効であるが、空間認知の障害などの高次脳機能障害には効果は期待できない。そこで我々は、没入型VRというHead Mount Display (HMD)を装着した仮想空間の中で、所謂「脳をだます」という手法を用いて空間認知の障害である半側空間無視の治療ができないかということを検討し、本学理工学部と協力し、HMDを用いたリハビリテーションアシストシステムを開発した。これはセンシングされた実際の手の動きをVR空間内に投影し、その中で物体を動かす操作を行うものである。手の動きと空間内のVR映像は調整が可能で、映像上で動きをアシストすることも、動く範囲を制限することも可能であり、また左右にずらすことも可能である。
本研究は、脳卒中後の高次脳機能障害に対して、“VR技術を用いた半側空間無視のリハビリテーション手法の開発”を行うことを目的とする。
- ID情報
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- 課題番号 : 19K11387
- 体系的課題番号 : JP19K11387