論文

査読有り
2016年9月15日

為替変動を考慮した海外生産に関する研究

日本経営診断学会論集
  • 小島貢利
  • ,
  • 田村隆善

15
開始ページ
106
終了ページ
111
記述言語
日本語
掲載種別
研究論文(学術雑誌)
DOI
10.11287/jmda.15.106
出版者・発行元
日本経営診断学会

長期的な円高が進行し,日本の製造業は生産拠点の海外移転を加速させた。海外進出した企業は,為替変動のリスクが少なくなることを,利益面のメリットとして押し並べて主張している。一方,東日本大震災以降原子力発電が停止し,石油の輸入が増加したがために貿易収支が赤字に転換し,政権交代後に急激な円安が進行した。本研究では,一例として自動車メーカーを取り上げ,為替変動が輸出企業の利益率に与える影響を統計分析する。次に,経済性分析モデルを考え,為替レートや変動費の連動性が輸出企業の損益に与える影響を評価する。また,生産拠点のグローバル展開が必ずしも企業収益にとってメリットばかりではなく,むしろ円安のリスクを負い,増収のチャンスを失うことを数値例などで紹介する。

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11287/jmda.15.106
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/130005415028
ID情報
  • DOI : 10.11287/jmda.15.106
  • CiNii Articles ID : 130005415028

エクスポート
BibTeX RIS