MISC

2020年8月

正常眼圧緑内障におけるプロスタグランジン関連薬単剤からカルテオロール塩酸塩・ラタノプロスト配合点眼液への切り替えにおける眼圧下降効果と安全性の検討

あたらしい眼科
  • 多田 香織
  • ,
  • 池田 陽子
  • ,
  • 上野 盛夫
  • ,
  • 森 和彦
  • ,
  • 木下 茂
  • ,
  • 外園 千恵

37
8
開始ページ
980
終了ページ
984
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(株)メディカル葵出版

正常眼圧緑内障患者におけるプロスタグランジン(PG)関連薬からカルテオロール塩酸塩・ラタノプロスト配合点眼液(ミケルナ、大塚製薬)への切り替え効果と安全性を検討した。PG関連薬単剤で加療中の正常眼圧緑内障患者33例33眼を対象に、点眼切り替え前、切り替え後1ヵ月と3ヵ月における眼圧および副作用を検討した。点眼液切り替え後1ヵ月と3ヵ月の眼圧はそれぞれ11.0±2.6mmHgおよび11.3±2.7mmHgであり、切り替え前の12.0±2.2mmHgと比較していずれも有意に下降した(p<0.05)。血圧は点眼液切り替え後1ヵ月、脈拍は1ヵ月後と3ヵ月後時点で有意な低下(p<0.05)を認めたが、経過観察期間において眼局所、全身副作用で点眼中止に至る症例はなかった。以上より、カルテオロール塩酸塩・ラタノプロスト配合点眼液は正常眼圧緑内障患者の治療強化に有効であり、副作用の少ない点眼液であることが確認された。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0910-1810
  • ISBN : 9784896354270
  • 医中誌Web ID : 2020390834

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