1990年
てんかん児の神経心理学的・精神医学的側面
脳と発達
- 巻
- 22
- 号
- 2
- 開始ページ
- 143
- 終了ページ
- 148
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11251/ojjscn1969.22.143
- 出版者・発行元
- The Japanese Society of Child Neurology
てんかん児の診療に当たっては心理的側面に対する配慮が重要である. その1つは神経心理学的障害で学習障害の合併することが少なくない. いま1つは精神医学的障害である. 知能障害はてんかん児の約20%にみられる. 性格行動上の問題として年少児では多動傾向が, 思春期以降では粘着傾向がみられる. 知能障害の重いほどその頻度は高い. 治療を進めるに当たって思春期が特に問題で, 病気に積極的に対処させて行く必要がある. 思春期以降にはてんかん精神病もみられる. また偽性てんかん発作の存在や, 抗痙攣剤による認知面や行動面への影響も十分留意する必要がある.
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11251/ojjscn1969.22.143
- ISSN : 1884-7668
- CiNii Articles ID : 130004068053