2015年3月
アクティブラーニングの一手法としての反転授業
口腔病学会雑誌
- 巻
- 82
- 号
- 1
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 7
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 記事・総説・解説・論説等(学術雑誌)
- 出版者・発行元
- 口腔病学会
本論文の目的は,歯学科4年生の補綴学の授業に反転授業を導入した実例を示し,得られた結果に基づいて授業法の特徴を分析することである.対象は平成25年度と26年度の部分床義歯補綴学の授業(3時間)10回である.講師は授業毎に講義内容のビデオをmpeg-4ファイルで製作し,授業の一週間前に大学のe-learningシステムへアップロードした.学生にはビデオをPCやスマートフォンで視聴するよう指導した.授業当日は全体で問題演習,学生によるプレゼンテーションおよび総合討論を行った.11回目の授業ではチーム基盤型学習(TBL)を実施し,個人テストおよびグループテストを行った.反転授業を導入した最近2年間の個人テストの成績は,導入前の3年間の平均よりも高かった.考察では,反転授業を導入した結果に基づき,以下の事項について分析と評価を行った.すなわち,アクティブラーニングとしての反転授業の意義,授業中の問題演習の実施の意義,予習用ビデオの効果,学生の授業への参加度,反転授業の今日的な意義,反転授業とTBLとの連携,学生の能力とアクティブラーニングとの関係,予習を行う学生の負担についてである.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0300-9149
- CiNii Articles ID : 40020426149
- CiNii Books ID : AN00302674
- PubMed ID : 26043555