論文

査読有り
2001年9月20日

犬糸状虫 Dirofilaria immitis の脳内迷入が認められた猫の1例

日本獣医師会雑誌
  • 三浦 春水
  • ,
  • 金本 東学
  • ,
  • 森田 達志
  • ,
  • 柵木 利明

54
9
開始ページ
701
終了ページ
705
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.12935/jvma1951.54.701
出版者・発行元
日本獸医師会

両後肢不全麻痺を呈する猫が来院後, 時間経過とともに後弓反張を呈し, 昏睡状態に陥った.血液検査, ウイルス検査, X線検査, CT検査などの各種検査および対症療法を実施したが, 原因不明のまま死亡した.剖検において, 脳底部に長さ13cmの虫体1隻, ならびに三尖弁の腱索に絡み付いた長さ9.5cmの虫体1隻が認められた.また, 病理組織検査において左側脳室から側頭葉を経て髄膜下にいたる虫道が確認された.検出された2隻の虫体は, ともに雄の犬糸状虫<I>Dirofilam immitis</I>であり, 総排泄腔より交接刺が突出していることから未成熟虫から成虫のステージの虫体であると同定された.以上ヒの所見より, 後弓反張を呈した神経症状は犬糸状虫の脳内迷入が原因であると考えられた.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.12935/jvma1951.54.701
J-GLOBAL
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902136712786273
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/10010854929
CiNii Resolver ID
http://ci.nii.ac.jp/nrid/9000002446884