2006年12月
お墓に関する現代家族の意識 ―「家族とお墓に関する意識調査」の報告(1)―(査読付き論文)
人間学研究
- 巻
- 号
- 4
- 開始ページ
- 13
- 終了ページ
- 34
- 出版者・発行元
- 名城大学人間学部
本稿は、現代家族の変動を、墓制の変化という視点から読み解いていく実証的研究の一環として実施された調査報告である。大規模調査に先だってパイロット・スタディとして実施された調査報告であるが、特に近年、家族論において争点となっている家族の「個人化」の趨勢に注目して分析を行っている。調査結果の分析から、一般に是認されがちな予想に反して、少なくとも墓制という観点から見る限り「直系家族」という古いメンタリティが、依然としてその効力を現代家族に及ぼしていることを指摘した。(共著者:安藤喜代美)