2011年4月 - 2015年3月
「導引」の身体ー近世養生論における気をめぐらす術ー
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究の目的は、日本の十七世紀から十九世紀前半までの養生論における導引の実践方法とその身体観を、明らかにしようとするものであった。次の二つの問題が検討された。1.気をめぐらす方法としての導引の実践方法・動作・その効果の整理。2.江戸時代の養生論における導引の歴史的変化と身体観の解明。導引の具体的な動作には、腹をさする、背中をうつ、歯をたたく、唾液を飲む、櫛で髪をけずる、臍下(丹田)に意識をおいてゆっくりとした呼吸をする、といったものである。十九世紀以降、養生論において呼吸法が多く記述されるようになり、丹田を重要視する身体観が形成された。
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- リンク情報
- ID情報
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- 課題番号 : 23500691
- 体系的課題番号 : JP23500691
この研究課題の成果一覧
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論文
3-
養生学研究 1-11 2016年4月 査読有り筆頭著者
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学芸 61 27-33 2015年3月
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和歌山大学教育学部紀要. 人文科学 64 111-119 2014年2月
講演・口頭発表等
1-
大阪体育学会 第51回大会 2013年3月10日