論文

2012年12月

治療 真皮脂肪弁を用いた巻き爪の手術法

臨床皮膚科
  • 鈴木 肇
  • ,
  • 權 暁子
  • ,
  • 宮田 昌幸

66
13
開始ページ
1109
終了ページ
1113
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.11477/mf.1412103494
出版者・発行元
(株)医学書院

巻き爪の手術において爪床の平坦化,巻いた爪に挟まれ拘縮し,抜爪しても変形が解除されない状態の爪床尖端部分を拡大,さらに,爪溝部分を浅くすることの3つの点が重要であると考えた.そこで,中央部に三角弁を有するフィッシュマウス状の切開を加え,その部分に対応する爪床皮弁先端に縦切開を加え三角弁を挿入することで,爪床を横方向に拡大し,さらに爪床の展開時に余剰となった部分の真皮部分を脂肪組織側に残すように表皮部分を切除し,真皮脂肪弁を作成する.これを有茎状態で側爪溝下に挿入することにより爪溝部分を浅くし,爪床を平坦化する方法を考案した.2009年2〜9月に患者3人,4足趾に対して爪床形成術を施行し,良好な結果を得た.(著者抄録)

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.11477/mf.1412103494
ID情報
  • DOI : 10.11477/mf.1412103494
  • ISSN : 0021-4973
  • 医中誌Web ID : 2013075834

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