論文

2011年8月

MRI冠状断が術前評価に有用であったaplasia cutis congenitaの1例

小児の脳神経
  • 原田 敦子
  • ,
  • 佐々木 修
  • ,
  • 鈴木 肇
  • ,
  • 宮田 昌幸

36
4
開始ページ
424
終了ページ
427
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
(一社)日本小児神経外科学会

先天性皮膚欠損症Aplasia cutis congenitaは80%が頭皮でみられ、正中部の頭皮、頭蓋骨、硬膜が欠損し、上矢状洞は薄い層で覆われている。薄い膜が破綻して上矢状洞から出血を来すことがあるため、新生児期に修復が必要になることが多い。今回我々は、13トリソミーに多発奇形を合併した先天性皮膚欠損症に対し、生後1日目に欠損部の閉鎖術を行った。術前のMRI冠状断から硬膜欠損がないことを確認していたため、安全に手術を施行することが可能であり、MRI冠状断が頭皮欠損部位の構造物把握に有用であった。(著者抄録)

ID情報
  • ISSN : 0387-8023
  • 医中誌Web ID : 2012009626

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