共同研究・競争的資金等の研究課題

2007年 - 2008年

口腔粘膜・皮膚の付属器におけるパールカンの役割-上皮過剰発現系マウスによる解析-

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(C)  基盤研究(C)

課題番号
19592105
体系的課題番号
JP19592105
配分額
(総額)
4,550,000円
(直接経費)
3,500,000円
(間接経費)
1,050,000円

上皮組織構築とくに口腔粘膜、皮膚付属器における基底膜型へパラン硫酸プロテオグリカン・パールカンの役割を解明する目的で、パールカン上皮細胞過剰発現系トランスジェニック(Tg)マウスにおけるin vivoでの上皮組織の病的変化について、口腔粘膜および毛包をはじめとする皮膚付属器に着目して組織学的に検索した。その結果、毛包発育過程に乱れが生じ、上皮細胞の分化および毛包発育に関与する増殖因子ならびに転写因子に発現レベルの変化がみられた。したがって、パールカンの持続的発現により上皮細胞分化および皮膚付属器、とくに毛包発育にかかわるシグナル伝達経路が障害され、分化の乱れを生じる可能性が示唆された。
さらに、パールカンTgマウスにおける口腔粘膜・皮膚創傷治癒実験では、表皮再生が促進されており、パールカンがケラチノサイトの増殖および分化を制御している可能性がしめされた。したがって、上皮細胞の産生するパールカンが上皮組織構築に重要な役割を果たしていることが明らかとなった。

リンク情報
URL
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-19592105/19592105seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19592105
ID情報
  • 課題番号 : 19592105
  • 体系的課題番号 : JP19592105