2017年4月 - 2020年3月
一酸化炭素中毒による遅発性脳症発症の分子メカニズム解明のための研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
ラットをコントロール群(Air群)、一酸化炭素(CO)に暴露した群(CO群)、低酸素状態に暴露した群(LowO2群)の3群に分けた。CO群でのみ1週後より有意な認知機能の低下を認めた。それぞれのラットから海馬組織を取り出し解析したところ、CO群ではLowO2群よりも有意に激しく長期におよぶ脱髄が認められた。さらに、海馬組織におけるマイクログリアはCO群で有意に減少していたが、一方、LowO2群でが活性化が認められた。海馬における神経栄養因子のmRNAの発現はCO群で有意に減少していた。
マイクログリアの減少および神経栄養因子の発現減少は、CO中毒後遅発性脳症の一因であるのかもしれない。
マイクログリアの減少および神経栄養因子の発現減少は、CO中毒後遅発性脳症の一因であるのかもしれない。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 17K11576
- 体系的課題番号 : JP17K11576