2016年
時間分解能低下と語音聴取能低下との関連
Audiology Japan
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- ,
- 巻
- 59
- 号
- 5
- 開始ページ
- 551
- 終了ページ
- 552
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(学術雑誌)
- DOI
- 10.4295/audiology.59.551
- 出版者・発行元
- 日本聴覚医学会
高齢になることにより、純音聴力閾値の低下の他にも、時間分解能の低下も生じ、例えば早口語音の聴取が困難になるなど、言語音聴取に影響をもたらすことが知られている。しかし、言語音聴取に与える影響を、時間分解能の測定によって評価する方法については明らかになっていないことが多い。
時間分解能と言語音聴取について、矢崎(2012)はGIN テストを前期高齢者に対して行い、「雑音下の語音聴取では、GIN テストで測定している時間分解能は大きな役割を果たしていない可能性」を報告している。また、安ら(2012)は、刺激音/i/+/si/を用いて、先行母音/i/と無声摩擦音/s/の間の無音区間長を変化させると、「時間分解能低下に伴い子音知覚変化が増加する」と報告している。そこで、今回、非言語音による時間分解能検査であるGIN テストと、安らの研究で用いられた言語音の時間情報を変化させた時の知覚変化とを検討したので報告する。
時間分解能と言語音聴取について、矢崎(2012)はGIN テストを前期高齢者に対して行い、「雑音下の語音聴取では、GIN テストで測定している時間分解能は大きな役割を果たしていない可能性」を報告している。また、安ら(2012)は、刺激音/i/+/si/を用いて、先行母音/i/と無声摩擦音/s/の間の無音区間長を変化させると、「時間分解能低下に伴い子音知覚変化が増加する」と報告している。そこで、今回、非言語音による時間分解能検査であるGIN テストと、安らの研究で用いられた言語音の時間情報を変化させた時の知覚変化とを検討したので報告する。
- リンク情報
-
- DOI
- https://doi.org/10.4295/audiology.59.551 本文へのリンクあり
- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/130005606300
- 共同研究・競争的資金等の研究課題
- APD(聴覚情報処理障害)と促音認識-ギャップ検出でAPDは語れるか?-
- 共同研究・競争的資金等の研究課題
- ギャップ検出を用いた聴覚情報処理障害の判別診断法の開発
- URL
- https://www.jstage.jst.go.jp/article/audiology/59/5/59_551/_pdf/-char/ja 本文へのリンクあり
- ID情報
-
- DOI : 10.4295/audiology.59.551
- ISSN : 0303-8106
- CiNii Articles ID : 130005606300
- identifiers.cinii_nr_id : 9000350545857