2011年 - 2014年
持続可能な市民社会を構築する環境教育思想に関する基礎研究
文部科学省 科学研究費補助金 基盤研究(C)
- 担当区分
- 研究代表者
- 配分額
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- (総額)
- 3,380,000円
- (直接経費)
- 2,600,000円
- (間接経費)
- 780,000円
- 資金種別
- 競争的資金
環境教育思想の研究として、ジルーやアップルなどの批判的教育学を手がかりに、現代社会の再生産に与していた学校教育の有り方を振り返り、新たな持続可能な社会を構築する教育の思想、および、環境教育思想史について研究し、あらたな教育目的概念を明らかにしてきた。また、ルソー、ペスタロッチ、フレーベル、ヘルバルトなど、代表的な近代教育学思想のなかで環境とその改善がどのように結び付けられていたのかを考究した。さらには、オーストラリアの環境教育学者フィエンが『環境のための教育』で展開するような、批判理論に基づいた環境教育思想がどのような系譜と内実を持っているかについて検討している。持続可能な社会における教育に関して、マイケル・ボネットの教育哲学的考察について研究を行った。その結果、再生産システムにおける学校教育を乗り越え、新たな持続可能な文化と伝統を継承する教育が必要であることが明らかになった。その手がかり