MISC

2000年

食餌依存性運動誘発アナフィラキシ-患者18例の2年から10年にわたる臨床経道の検討

アレルギー
  • 狩野 博嗣
  • ,
  • 十字 文子
  • ,
  • 渋谷 紀子
  • ,
  • 成田 雅美
  • ,
  • 成高 信一
  • ,
  • 須甲 松伸
  • ,
  • 森田 寛
  • ,
  • 岩田 力

49
6
開始ページ
472
終了ページ
478
記述言語
日本語
掲載種別
DOI
10.15036/arerugi.49.472
出版者・発行元
一般社団法人 日本アレルギー学会

初診時9歳から43歳(平均24.3歳)の食餌依存性運動誘発アナフィラキシー患者18例(男7, 女11)を対象に数年間の経過を観察した.アナフィラキシーを起こした原因食物は, 9例が小麦, 2例がエビ, 1例が巻き貝, 1例が魚で, 残り5例は原因不明であった.誘発した運動は, 球技, ランニング, 自転車, 水泳, 剣道の他, 通常の歩行などもみられた.これらの症例に対し, 食事および運動制限の指導や, DSCG, repirinastなどの抗アレルギー薬の内服治療を施しながら, 2〜10年にわたり臨床症状および検査の経過を追跡したところ, アナフィラキシー様症状の再発がみられた例も少数存在したが、概ね症状は軽快していった.それに伴い, 小麦の特異的IgE抗体(RAST score)の低下がみられた例や, 抗IgE抗体刺激によるヒスタミン遊離率が, DSCG内服後に低下がみられた例があった.

リンク情報
DOI
https://doi.org/10.15036/arerugi.49.472
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002426369
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00012583
URL
http://search.jamas.or.jp/link/ui/2001129252
ID情報
  • DOI : 10.15036/arerugi.49.472
  • ISSN : 0021-4884
  • CiNii Articles ID : 110002426369
  • CiNii Books ID : AN00012583

エクスポート
BibTeX RIS