2015年4月 - 2018年3月
トランスポゾン挿入黄色ブドウ球菌ライブラリーを用いた新規乳房炎予防治療戦略の構築
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
畜産領域で経済的損失の甚大なウシ乳房炎の予防・治療戦略の構築は喫緊の課題である。乳房炎起因菌の中でも黄色ブドウ球菌は根治が困難であることからその対策が求められている。そこで、これまで欠けていたウシ乳房炎由来黄色ブドウ球菌の基礎微生物学的研究を行うため、ウシ由来株におけるトランスポゾン挿入変異ライブラリーを構築するための条件検討を行い、頻度は低いがトランスポゾンがウシ乳房炎由来株のゲノムに転移していることを検証した。また、ヒト由来株を対象とした先行研究から本菌の病原因子であるsortaseに注目し、ウシ由来株のsortaseを相同組み換えで破壊したアイソジェニック変異株の構築に成功した。
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- 課題番号 : 15K14852
- 体系的課題番号 : JP15K14852