2011年
三溶接線交差部に生じる溶接未溶着部の超音波探傷試験
土木学会論文集A1
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- 巻
- 67
- 号
- 3
- 開始ページ
- 597
- 終了ページ
- 615
- DOI
- 10.2208/jscejseee.67.597
- 出版者・発行元
- Japan Society of Civil Engineers
鋼製橋脚隅角部の疲労損傷が報告されている.既往の疲労試験結果から,疲労損傷は隅角部の三溶接線交差部に生じる溶接の三角柱状の溶け残り(未溶着部)から発生していることが示されている.国土交通省などが行った既設構造物の疲労損傷調査によると,矩形断面の鋼製橋脚には主に3種類の板組パターンがあることがわかっている.溶接品質管理に関する既往の研究ではあまり扱われなかった2つの板組パターンを本研究の対象としている.人為的に未溶着部の残された試験体を作製し,超音波探傷試験を行った.三溶接線交差部は超音波探触子のアクセスが困難で,すべての方向からの探傷ができないことも多いが,板組の情報を活用し,未溶着部の各面の位置を推定するための探傷方法を提案した.未溶着部からと思われるエコーを受信し,欠陥像を再構成した.
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- DOI : 10.2208/jscejseee.67.597
- ISSN : 2185-4653
- CiNii Articles ID : 130004961245