2005年5月
肝免疫の新しい展開 HBs抗原中のCTLエピトープ改変による治療用ペプタイド構築の試み
消化器と免疫
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- 巻
- 号
- 41
- 開始ページ
- 40
- 終了ページ
- 43
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本消化器免疫学会
HBs抗原を肝細胞で発現するトランスジェニックマウス(H-2d)には,HBs抗原の28〜39番目のアミノ酸からなるペプタイドをエピトープとしてLd拘束性に認識する細胞障害性Tリンパ球(CTL)が存在する.今回このCTLエピトープ中の様々な部位にアミノ酸置換などの改変を加え,Ld結合能や,CTLによる認識効率がどのように変化するか検討した.結果,T細胞レセプター認識部位の改変ではLd結合能を維持し,かつCTL認識効率が低下することが多かった.他部位の改変ではLd結合能,CTL認識効率とも増強されることがあった.アンタゴニストあるいはワクチンとして機能する可能性のある改変ペプタイドの存在が示唆された
- ID情報
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- 医中誌Web ID : 2005248312