2016年4月 - 2019年3月
HSV-TKマウスを用いた新規HBV感染症モデルの開発
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
慢性HBV感染ではHBVに対する免疫応答が破綻しHBVを完全排除することは困難である。HBV感染症に対する十分な治療法の確立が困難である理由に、小動物を用いた適切なHBV感染マウスモデルがないことが挙げられる。本研究ではHSV-TK-WTマウスを使用し、宿主肝細胞を脱落させた後HBV-Tg肝細胞を移入することで新規HBV感染マウスモデルを作製した。移入後20週までの病理組織学的検討でHBsAgを認めている。HBV遺伝子発現においても同様の結果が得られた。細胞性免疫応答の解析では宿主ごとにHBV反応性IFN-γ産生細胞数に差を認め、置換率が低い宿主のIFN-γ産生能は増強していた。
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- 課題番号 : 16K09351
- 体系的課題番号 : JP16K09351