2019年4月 - 2022年3月
高温酸化物の相転移を利用した繊維強化セラミックス複合材料の繊維コーティングの研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(B)
ZrO2繊維コーティングのプロセス温度による繊維/マトリックス界面のせん断応力の変化を調査し、コーティングのプロセス条件の最適化を実施した。また、ZrO2繊維コーティングを施工したSiC繊維を用いたSiC/SiC複合材料の引張試験を行い、十分な繊維保護機能を有していることを明らかにした。続いて、作製したミニコンポジットを1100℃大気中に1時間暴露し、酸化後の界面力学特性と引張強さを取得した。酸化後の界面せん断応力は酸化前の50から100 MPaに比較して非常に大きくなった。また、引張強さは酸化前の370 MPaから半減し、繊維強度保持機能を失っていることが明らかとなった。
- ID情報
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- 課題番号 : 19H02451
- 体系的番号 : JP19H02451