Profile Information

Degree
Master of Engineering(The University of Electro-Communications)
Doctor of Engineering(Tokyo Institute of Technology)

Researcher number
30017420
J-GLOBAL ID
200901030403046960
researchmap Member ID
1000281850

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学部卒業研究(1969)では、関英男教授の下で、当時先端技術であったデータ通信におけるFSK方式のスペクトル計算を行った。修士課程では、橋本清助教授の下でカルーネン・レーヴ直交系のパラメータを用いた音声合成の研究を行った。この研究では、日本語音声5母音をカルーネン・レヴ直交展開し、得られた直交係数を用いて音声を合成した。この方法では少ないパラメータで音声が合成できることを確認した。
1992年助手に就任してからは、合田周平助教授とシステム工学の研究を行った。まず当時、新しい社会システムのシミュレーション手法として注目を集めたシステムダイナミックス(SD)の研究を行った。このSDを用いて、日本の人口の推計モデルを作成したり(国土庁プロジェクト)、家電製品の流通モデルを作成して(流通システム開発センタープロジェクト)それぞれ分析を行った。また東工大建築学科早川一也助教授との共同研究で、やはりDSを用いて地域冷暖房のモデルを作り、種々のシミュレーション分析を行った。
1972年から、東工大制御工学科寺野寿朗教授を中心としたファジィ研究グループに参加し、ファジィの研究を進めた。この頃、このグループの研究会で取り上げた多次元データの顔の表情による表示法(フェース法)の研究に着手した。この研究では、顔の様々な表情に対する人間の認識特性を計量心理学的手法で分析し、それらの分析結果を反映させた多次元データの表示法を開発した。これらの表示法を用いて、プラントの故障診断や大気汚染データの分析、医療データの分析等の応用研究を行った。これらのフェース法に関する研究成果をまとめて、1981年に東工大より工学博士の学位を取得した。
1980年代は、主にファジィ手法の応用研究を行い、また知識工学にも研究の範囲を広め、いくつかのエキスパートシステムの構築も行った。80年代後半では、ファジィの技術が広く注目され、そのための啓蒙の一環として数冊のファジィに関する基礎的書物を執筆し、数多くの講演を行った。
1992年から1993年にかけて、文部省の在外研究員として、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校のザデー教授のもとで、ファジィを含めたソフトコンピューティングを研究する機会を得た。ここでの研究は、その後の研究の基盤となる非常に貴重なものであったといえる。それは、道路交通シミュレータの開発、大規模空間のモデルを用いた空調制御方式の研究、パターン情報に基づく能動的学習法の研究として、90年代から今日まで続いている。これらについては、「現在の研究課題」の項目で詳しく述べられている。

Awards

  1

Papers

  165

Misc.

  8

Books and Other Publications

  12

Presentations

  72