2002年6月
当科における口腔腫瘍患者に対する補綴治療システムの運用に関する検討
顎顔面補綴
- ,
- ,
- ,
- ,
- 巻
- 25
- 号
- 1
- 開始ページ
- 16
- 終了ページ
- 23
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (一社)日本顎顔面補綴学会
1999年1月から2年間に補綴科を初診した口腔腫瘍患者133名を対象に,一般的特徴,腫瘍原発部位,受け入れ状況,補綴装置の製作状況について調査し,1997年1月からの2年間群と比較した.男女比,高齢者の比率,紹介元については,有意な変化は認められなかった.原発部位は,上顎が減少し,下顎・舌・口底が増加する傾向にあった.術前紹介率は全体として増加した.院内紹介においては,下顎・舌・口底腫瘍例の紹介率は増加したものの,上顎腫瘍例と比べて低い値であった.上顎腫瘍症例に対する補綴装置の適用率は96.6%で,術前紹介例に対しては,無歯症例と多数歯欠損症例を除いて,早期顎義歯の適用が可能であった.口腔外科との連携強化,上顎腫瘍症例に対する早期機能回復という点においては,1999年に構築した口腔腫瘍術後患者に対する治療システムは良好に運用されていることが示唆された
- リンク情報
- ID情報
-
- ISSN : 0389-4045
- 医中誌Web ID : 2003006885
- CiNii Articles ID : 10011041776
- CiNii Books ID : AN00038485