2016年4月 - 2018年3月
咀嚼・嚥下機能に基づく要介護者用食品の物性評価
日本学術振興会 科学研究費助成事業 挑戦的萌芽研究 挑戦的萌芽研究
試作した9種類の破断特性を有するゼリー資料を用いて、押し潰して摂取する過程における舌圧発現様相を解析した。その結果、初期および中期における舌圧最大値は、ゼリーの破断荷重が大きい程大きく、ゼリーの破断歪が大きい程小さかったことから、舌はゼリーの初期の破断特性に応じて口蓋との接触強さを幅広く調整しながら食塊を形成し、最終的に押しつぶしより小さく、一定の範囲に収束した舌圧で嚥下していることが示唆された。また、舌圧測定とビデオエックス線透視検査(VF)を同時に施行し、ゼリーの摂取過程における舌圧発現と舌骨移動、食塊移動の関連性について解析したところ、舌圧発現と舌骨移動の協調性が観察できた。
- リンク情報
- ID情報
-
- 課題番号 : 16K15799
- 体系的課題番号 : JP16K15799