2016年 - 2018年
レトロネーザルを応用した咽頭残留の定量評価~咽頭残留に影響する因子~(国際共同研究強化)
日本学術振興会 科学研究費助成事業 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化) 国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
咽頭残留は嚥下後誤嚥の原因となるが,その定量的評価法は確立されていない.一方食物摂取時には,咽頭内へ送り込まれた食塊の香りが鼻腔へと流れて感知される.我々はこのメカニズムを利用し,咽頭残留の定量評価法の開発を試みた.健常若年者を対象に咽頭残留をシミュレートして,香料を含んだ試料を咽頭腔内に保持させ,呼気に含まれる香気濃度を鼻孔から測定して安静時および嚥下後の香気量の変化を分析した.その結果,咽頭保持時および嚥下後の香気量は咽頭注入量と相関し,咽頭残留量を定量的に測定できる可能性が示唆された.また,舌圧と咽頭圧との同時計測を行い,口腔内から咽頭への圧伝搬様相を明らかとした.
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- 課題番号 : 15KK0300
- 体系的課題番号 : JP15KK0300