2009年6月5日
反復改良法を用いた多倍長陰的Runge-Kutta法の性能評価
情報処理学会研究報告. [ハイパフォーマンスコンピューティング]
ButtariらはIEEE754単精度と倍精度計算を組み合わせた混合精度反復改良法を提案し,単精度計算が倍精度計算比べて高性能な計算環境においては高速な計算が可能であることを示している.我々は倍精度計算と多倍長計算を組み合わせることで適用可能な問題の範囲を広げるとともに,より高精度な計算が高速に実行できることを示す.また,陰的Runge-Kutta法の内部反復にも本解法を適用し,任意精度計算が高速に実行できることも併せて示す.