2018年4月 - 2021年3月
口腔癌頸部リンパ節転移被膜外浸潤進展度分類と進展メカニズムの分子細胞生物学的研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
本年度は①口腔癌の頸部リンパ節転移の被膜外浸潤症例において、われわれが設定した進展度分類(Yamada S, et al., 2015.)を行い、臨床病理学的因子、予後との相関
を検討し、予後予測因子あるいは術後補助療法適用の指標となり得るかを検討する。②それぞれの進展度分類において、被膜外浸潤最先端部の腫瘍細胞組織をマイクロダイセクション法を用いて選択的に採取し、マイクロアレイを用いて、それぞれの被膜外浸潤進展度の腫瘍細胞の遺伝子発現プロファイルを網羅的に検討し、被膜外浸潤の進展に関与する分子を同定する、ことを計画した。
口腔扁平上皮癌の頸部リンパ節転移があり、被膜外浸潤症例の集積ならびに観察項目のデータ収集を行った。被膜外浸潤症例について、われわれが設定した被膜外浸潤の進展度分類に基づいて分類を行った。また、該当症例について、パラフィンブロックより、薄切標本を作製した。被膜外浸潤および進展度分類に影響する分子について、特に今回は細胞の運動に関連するアクチン束状化タンパクであるactinin-4について免疫組織化学的染色を行い、その発現と臨床病理組織学的因子との関連について検討を行うこととした。しかしながら、リンパ節の薄切標本は比較的大きいことから、免疫組織化学的染色が困難であり、安定的に免疫組織化学的染色を行って評価可能な標本を得ることは困難であった。引き続き、免疫組織化学的染色の染色を安定的にリンパ節標本においても行えるように検討を行い、合わせてマイクロダイセクションの実施を行う。
を検討し、予後予測因子あるいは術後補助療法適用の指標となり得るかを検討する。②それぞれの進展度分類において、被膜外浸潤最先端部の腫瘍細胞組織をマイクロダイセクション法を用いて選択的に採取し、マイクロアレイを用いて、それぞれの被膜外浸潤進展度の腫瘍細胞の遺伝子発現プロファイルを網羅的に検討し、被膜外浸潤の進展に関与する分子を同定する、ことを計画した。
口腔扁平上皮癌の頸部リンパ節転移があり、被膜外浸潤症例の集積ならびに観察項目のデータ収集を行った。被膜外浸潤症例について、われわれが設定した被膜外浸潤の進展度分類に基づいて分類を行った。また、該当症例について、パラフィンブロックより、薄切標本を作製した。被膜外浸潤および進展度分類に影響する分子について、特に今回は細胞の運動に関連するアクチン束状化タンパクであるactinin-4について免疫組織化学的染色を行い、その発現と臨床病理組織学的因子との関連について検討を行うこととした。しかしながら、リンパ節の薄切標本は比較的大きいことから、免疫組織化学的染色が困難であり、安定的に免疫組織化学的染色を行って評価可能な標本を得ることは困難であった。引き続き、免疫組織化学的染色の染色を安定的にリンパ節標本においても行えるように検討を行い、合わせてマイクロダイセクションの実施を行う。
- ID情報
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- 課題番号 : 18K09551
- 体系的課題番号 : JP18K09551