基本情報

所属
日本大学 研究所長
学位
修士(政治学)

研究者番号
10120388
J-GLOBAL ID
200901045080060515
researchmap会員ID
1000286033

主たる専攻はジャーナリズム・スタディーズ、比較ジャーナリズム、米国ジャーナリズム史など。ジャーナリズムの理論、歴史を主たる研究のフィールドとしている。最近の著作としては、共著として『The Global Journalist in the 21st Century』(David E.Weaver and Lars willnat編、2012年 Routledge刊)、単著として、学会60周年記念シンポジウム論文「News Media and News Sources in Japan」『マス・コミュニケーション研究』(2012年日本マス・コミュニケーション学会、80号)、「震災後のジャーナリズムスタディーズ―媒介・メディア化されるリスク、災害、危機―」『マス・コミュニケーション研究』(日本マス・コミュニケーション学会、近刊)。その他編著として『現代ジャーナリズムを学ぶ人のために』(2007年、世界思想社)、共著として『客観報道―もうひとつのジャーナリズム論』(1999年成文堂)などジャーナリズム関係の書籍多数。2012年~13年には、世界の約80カ国が参加するWorlds of Journalism Studyにおける日本のプロジェクト代表として、2007年日大調査の続編「2013年版日本のジャーナリスト調査」を実施し、現在その分析を行っている。ジャーナリズムの世界は、劇的な秩序やパラダイムの変容の時代を迎えている。しかしながら欧米を中心にジャーナリズムは「死んだ」、「歩くゾンビ」といった言説が流布している。新聞を例に取れば、依然として著しい発展を見せているアジアをひとつの顕著な例外として、欧米では新聞の読者層は長期的な減少傾向にあり、また広告収入も低落を続けている。他方デジタル技術を原動力とするソーシャルメディアは主流・伝統ジャーナリズムのオルタナティブとして新たな可能性を示している。しかしいかなる形態のジャーナリズムが将来出現するにしても、人びとの公共的知識を形成し、世論に重要な影響を与えるジャーナリズムの文化、規範的役割は、混沌たる変革期においても、批判的に継承されるだろう。このカオスを解き明かし、新しいパラダイム、秩序を構築する営為は、本研究科のDNAといっていいだろう。ジャーナリズムの新たな生殖細胞を育てる若き才能の出現を期待したい。

委員歴

  1

論文

  73

書籍等出版物

  32

講演・口頭発表等

  16