MISC

2008年1月

親との関係と自尊感情、自己肯定感との関連

日本看護学会論文集: 母性看護
  • 多田 玲子
  • ,
  • 蠣崎 奈津子
  • ,
  • 石井 トク

38
開始ページ
53
終了ページ
55
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
日本看護学会

幼少期や思春期のことを振り返りやすい青年期前期(20〜24歳)の大学生424名を対象として、これまでの親との関係と自尊感情、自己肯定感との関連について検討を行った。属性、ローゼンバーグ自尊感情測定尺度、親から愛されている実感とその内容、親との関係、自己肯定感を内容とした無記名式調査票を配布し、372名(男性98名、女性274名、平均21.02歳)の有効回答を得た。親から愛されている実感の有無と自尊感情、自己肯定感との関連をみると、親から愛されている実感を有している者は、そうでない者に比べ、自尊感情、自己肯定感とも有意に高かった。また親から愛されている実感の有無と親との普段の会話の状況との関連をみると、「よく話す」・「まあまあ話す」群では、「あまり話さない」・「ほとんど話さない」群に比べ、親から愛されている実感を有している者の割合が有意に高値であった。親から愛されている実感やそのときの体験が子供の自尊感情や自己肯定感を高める大きな要因である事が示唆された。また親から愛されている実感は、親に対し「自分の気持ちを考えてくれている」といった肯定的な認識や、親との普段の日常の中で話をすることと有意な関連があった。