講演・口頭発表等

2016年5月21日

「M.P.フォレットの創造的経験が問うもの -Creative Experienceにおける理解を中心として―」

経営学史学会第24回全国大会(自由論題報告)
  • 西村 香織

記述言語
日本語
会議種別
口頭発表(一般)

これまでのすぐれたフォレット研究によって、フォレットの統合の考え方やその理論の科学性や動態性について、また、理論の哲学的・思想的背景等について多くの示唆が与えられてきた。しかし、それらの研究の中心は統合の理論および「状況の法則」におかれ、Creative Experienceにおける創造的経験をフォレットの主題として論じている研究は多くはない。本発表では、以上のことを踏まえて、フォレットが捉える統合と創造的経験がいかなるものであるのか、そして、その考え方の基底にあるものは何かを、Creative Experienceの理解に基づいて把握し、現代組織および現代社会におけるフォレット理論の意義を考察している。それによって、フォレット理論の独自性と経営学説史上の位置を明らかにすることを試みたものである。その上で、フォレットが問いかけているものについて考察を試みようとするものである。