2017年2月
M.P.フォレット理論からみたアクティブ・ラーニング
『龍谷大学経営学論集』
- 巻
- 56
- 号
- 2・3
- 開始ページ
- 26
- 終了ページ
- 37
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 龍谷大学経営学会
本論文は、このアクティブ・ラーニングの根底について、M.P.フォレットのCreative Experience(『創造的経験』)における考え方をもって考察していこうとするものである。フォレットは、それぞれの願望を満足させる社会過程として統合の過程を提唱する。そして、この統合の過程を実現させていくためには、人々の経験をどのように生かしていくのかについて真正面から取り組まなければならないと説く。アクティブ・ラーニングは、「学生が他者と関わりながら、対象世界について深く学び、これまでの知識や経験と結びつけると同時にこれからの人生につなげていけるような学習」と定義されるものである。本論文では、このような意味において、フォレットの考え方が、アクティブ・ラーニングの根底となる、他者との関係づけを知識や経験として生かして、一人ひとりの人生につなげていく教育のあり方をまさに解き明かすものであることを論じている。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 0918-3434
- CiNii Articles ID : 120006028671
- CiNii Books ID : AN10399220