2017年4月 - 2022年3月
イギリス公法争訟における違法性の判断構造に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
裁判所は、法の支配の中核部分である司法へのアクセスを重視し、司法審査排除条項を容易には認めない。比例原則審査と伝統的なウェンズベリ原則審査を使い分ける二元論と、比例原則審査に一本化する一元論の論争がある。審査密度の可変性を認めることから、この論争から敬譲のあり方へと関心が移行してきている。ジョンソン政権下では、救済手段に焦点を当てた司法審査制度改革が進んでいる。裁判所における違法性とオンブズマンにおける過誤判断の重複も確認できるようになってきた。
- ID情報
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- 課題番号 : 17H00956
- 体系的課題番号 : JP17H00956