共同研究・競争的資金等の研究課題

2015年4月 - 2018年3月

移住家事労働者とILO189号条約――組織化・権利保障・トランスナショナルな連帯

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(A)  基盤研究(A)

課題番号
15H02602
体系的課題番号
JP15H02602
配分額
(総額)
30,940,000円
(直接経費)
23,800,000円
(間接経費)
7,140,000円

研究成果の第一は、家事労働に関する歴史上初の国際労働基準であるILO189号条約が、どのような条件のもとに策定され、2011年に採択されたかについて、当事者への聞き取りを通して一定の理解を得ることができた点にある。第二に、同条約の採択が各地の家事労働者の組織化や権利保障に与えた影響は一様ではなく、移住家事労働者の送り出し国であるフィリピン、受け入れ国としてはイタリアとドイツが早期に批准に成功したのに対して、その他の調査地では批准が遅れているが、その場合でも、条約が家事労働者の組織化と権利保障において重要な参照基準として機能していることが現地調査によって判明した。

リンク情報
Kaken Url
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-15H02602/15H02602seika.pdf
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15H02602
ID情報
  • 課題番号 : 15H02602
  • 体系的課題番号 : JP15H02602

この研究課題の成果一覧

論文

  8

MISC

  1

書籍等出版物

  1
  • 伊藤 るり, 定松 文, 小ヶ谷 千穂, 平野 恵子, 大橋 史恵, 巣内 尚子, 中力 えり, 宮崎 理枝, 篠崎 香子, 小井土 彰宏, 森 千香子 (担当:共著, 範囲:「第3章 インドネシアにおける家事労働者の権利保護――189号条約を起点とする「技能化」と組織化」, 82-107)
    人文書院 2020年2月 (ISBN: 440924132X)

講演・口頭発表等

  6

社会貢献活動

  1