共同研究・競争的資金等の研究課題

2007年

中性子回折法を用いた鉄筋コンクリート付着応力分布に関する研究


資金種別
競争的資金

これまでの鉄筋の付着抵抗機構に関する研究では,離散的に貼付されたひずみゲージにより,鉄筋のひずみを計測し,ひずみから鉄筋の応力を推測する方法が取られていた。ひずみゲージを表面に貼付すると,鉄筋の付着性能自体に大きな影響を与えてしまうことが考えられる。一方,放射線の一つである中性子は,材料に照射しその回析角を計測することにより,材料の弾性ひずみ量が非接触で計測できることが知られている。そこで本研究では,従来のように鉄筋にひずみゲージを離散的に貼付して行った実験結果と,残留応力解析用中性子回折装置を用いた計測結果による付着応力度分布の比較を行い,その差異を検討する。