2017年4月 - 2020年3月
ウェアラブル活動量・心拍計を用いた心疾患患者への運動療法の提案と予後の関連調査
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究の目的は、心疾患患者を対象として、アンケート調査票を用いてフレイル評価を行った後に、ウェアラブル加速度・心拍計を前胸壁に貼付して、日常の体動や労作の強度(加速度偏差)と、それに伴う心拍数の変化(応答特性)を解析することである。この研究により、(1)新たなフレイル評価法と、(2)新たな予後指標を開発することを目標としている。私たちは、これまでパイロット研究として、健常者を対象としてウェアラブル加速度・心拍計を前胸壁に貼付して心拍応答特性を解析した。その結果、1分ごとのサンプリングデータ約200万点をプロットした場合、加速度偏差(運動・作業強度)と心拍数には直線関係があることを見出した。さらに、切片と傾きは、症例ごとに固有の数値を有しており、測定前に行ったQOL調査結果との関連も示唆された。現在は、非線形分離を可能にする機械学習などを応用することにより、新たな心拍応答特性指標の開発研究を行っている。
- ID情報
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- 課題番号 : 17K09533
- 体系的課題番号 : JP17K09533