共同研究・競争的資金等の研究課題

2000年

胸腺腫の画像診断

共同研究  

資金種別
競争的資金

胸腺腫が疑われる症例では、確定診断を得るために侵襲的検査が必要である。また、胸腺には白血球誘導能があるため、胸腺腫内には非腫瘍性の白血球が含まれているのも特徴である。胸腺腫は、化学療法や放射線で腫瘍が縮小しやすいが、非腫瘍性の白血球が含まれるため、これらの治療により非腫瘍性の白血球が副作用で減少しただけで、とくにWHO分類B2以上では、治療の目的とした胸腺腫細胞の減少にはつながっていない可能性が考えられる。この研究は、胸腺腫(疑いを含む)患者に非侵襲的解析をくわえる研究で、筆者の所属する施設では、患者の同意の元、この研究を呼吸器グループにおける治療方針の決定に利用している。