共同研究・競争的資金等の研究課題

2017年10月 - 2018年3月

初対面の日韓中英語母語話者間のパーソナルテリトリーの認識と対人関係の構築

筑波大学  平成29年度筑波大学研究基盤支援プログラム(Bタイプ)  

資金種別
競争的資金

中韓英語を母語とする日本語学習者と日本語母語話者間のパーソナル・テリトリーに対する認識に相違点があり、その相違点が発話内容及び話題形式に影響を及ぼしていると考えられる。そこで、日本、韓国、中国、英語母語話者の初対面同士ペアを作って、日本の時事問題に関する意見を述べる自由会話の調査を実施した。会話データは文字起こしを行いテキスト化したうえで、言語形式と発話内容についてパーソナル・テリトリーの概念を用いて分析を行った。その結果、日本語母語話者は日本語学習者に比べて、相手の私的領域であるパーソナル・テリトリーに踏み込んだ内容について言及をする際に「たり/とか/し」などのごかし表現を多用し、配慮の意識を表していることが分かった。またフィラー表現においても日本語母語話者のほうが多種なフィラー表現を用いており、日本語学習者とは異なる言語表現形式の特徴が表れていた。
さらに日韓中英語が初対面の場面から対