2004年10月8日
大学における経営教育に関する一考察 : 知的資本の集積をコアとする経営教育をめざして(2004年度日本経営教育学会第50回全国研究大会)
日本経営教育学会全国研究大会研究報告集
- 巻
- 号
- 50
- 開始ページ
- 33
- 終了ページ
- 36
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本マネジメント学会
価値観の多様化や少子化の影響によって、大学における教育および研究は、変革の時期にある。この現象は、大学のみならず、社会および経済自体の知識社会への移行を背景としている。大学の改革に関して、本学会の創立者である山城教授が提唱された「経営教育」の概念および実学一体の研究は、多くの示唆を含んでいる。本報告では、この点を基礎として、大学における経営教育の実践方法を検討する。報告では、知識社会への移行を前提として、野中教授の提唱する「知識創造理論」というコンセプトに基づくモデルを考察する。そのキー概念は知的資本の集積と有効活用である。知識の獲得や創造は人間だけが行える活動である。したがって、知識社会における価値創出源泉は知的資本が中心となる。そのため、自立し、創造力を備えた「人づくり」が、社会の進歩の鍵をにぎる。知的資本は、企業のみならず、大学でもさまざまなところに偏在している。上述した「人づくり」を大学における経営教育によって実現するためには、現に暗黙知となっている大学内の知的資本を形式知へと昇華させ、大学内に流通させる必要がある。形式知化した知識は、デジタル化ができるので、情報技術を活用することができる。このようなモデルを活用することによって、学生が経営教育研究にもとづいた実践を仮想経験でき、知識創造の訓練ができれば、上述した「人づくり」の大きな手助けとなる。この報告は将来の人材育成の啓発の一助たらんとするものである。
- リンク情報
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- CiNii Articles
- http://ci.nii.ac.jp/naid/110004520129
- CiNii Books
- http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA11395802
- ID情報
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- CiNii Articles ID : 110004520129
- CiNii Books ID : AA11395802
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