2016年10月 - 2020年3月
新たな病原因子に着目した口腔カンジダ症発症・進行メカニズムの解明と治療法への展開
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
病原性真菌カンジダ・アルビカンスの病原性発揮には菌糸型増殖がキーとなる。本菌に新規に見出した細胞表層タンパク(Csa2)は菌糸形増殖における栄養素獲得ネットワークに働く一連のタンパク群のファミリーメンバーであり、固有のモチーフ配列を共通して有する。細胞表層タンパクをコードする遺伝子を欠失した株と野生株および補完株を用いた研究により、本タンパクが血清誘導下で C. albicans の酵母形から菌糸形へのスイッチングに寄与する段階とバイオフィルム形成への関与を明らかにし、病原性を担うことが強く裏付けられた。
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- 課題番号 : 16K11702
- 体系的課題番号 : JP16K11702