2017年4月
在宅療養がん患者の支援に関する訪問看護師の現状と課題
帝京大学福岡医療技術学部紀要 = Bulletin of Faculty of Medical Technology, Teikyo University, Fukuoka
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- 巻
- 12
- 号
- 開始ページ
- 1
- 終了ページ
- 7
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 帝京大学福岡医療技術学部
がん医療における診断や治療技術、薬剤開発の発展により、がんは治癒可能あるいはコントロール可能な疾患となってきており、多くのがん患者が長期生存できるようになった。このことは、がんが急性期の疾患としてだけでなく、長期にわたって闘病していく疾患として認識しなければならないことを示唆している。つまり、これまでの長期入院治療から、外来或は在宅療養へと医療提供の場がシフトしてきていると言える。しかしながら、がん患者や家族への支援は未だ不十分であり、多くの課題が残されている。そこで、在宅療養がん患者と家族のニードについて、訪問看護師を対象にアンケート調査を実施した。その結果、患者にとっては自宅における療養が良いと考える一方で、そのことは家族にとっては負担が大きいと認識している訪問看護師が殆どであった。つまり、現状では、がん患者の在宅療養は、患者のみならず家族のQOLも低下する可能性があることを示唆していた。今後がん患者および家族が安心して在宅療養を続けるためには、訪問看護師の支援体制を構築することが急務であることが明らかとなった。(著者抄録)
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1880-5833
- 医中誌Web ID : 2017401832
- CiNii Articles ID : 120006503848
- CiNii Books ID : AA12149517