2016年8月
【知っておきたい!高齢者の摂食嚥下障害-基本・管理・診療-】 高齢摂食嚥下障害患者診療におけるリスク・マネジメント
ENTONI
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- 巻
- 号
- 196
- 開始ページ
- 103
- 終了ページ
- 112
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- (株)全日本病院出版会
高齢者は摂食嚥下障害をきたす可能性が高く、合併症を起こすことなく飲食ができるようサポートすることが医療・社会経済上の課題である。摂食嚥下のリハビリテーションは、医師がリーダーとなってメディカル・スタッフ(言語聴覚士や看護師ほか)との多職種チームで行うことになる。高齢者医療の現場でよくある事例をもとに、診療の諸場面(発見、診察と評価・診断、嚥下機能の検査、本人・家族への説明、食事提供と栄養管理、嚥下訓練と指導、診療情報の入手・提供、在宅療養)でのリスクと対応を示す。リスク・マネジメントの鍵となるのは、医師が自らの役割(診断・評価、嚥下訓練などの処方、リスク管理)を知り、チームを構成するメディカル・スタッフの専門性と個々の力量を把握したうえで、適切なリハ処方と状況・経過のモニタリングを行い、開かれたコミュニケーションをはかることである。(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 1346-2067
- ISBN : 9784881179871
- 医中誌Web ID : 2016357688