2015年3月
小中学生およびその保護者のソーシャルキャピタル―小中学校比較を中心に―
奈良教育大学次世代教員養成センター研究紀要
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- 巻
- 号
- 1
- 開始ページ
- 165
- 終了ページ
- 172
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 研究論文(大学,研究機関等紀要)
- 出版者・発行元
- 奈良教育大学次世代教員養成センター
本研究は、小中学生およびその保護者のソーシャルキャピタル(SC)の実態を明らかにすることを目的とする。そのために、同系列にある小中学校1校ずつを対象に、小学5、6年生と中学校の全学年および保護者に、SCの下位概念である認知的SCと構造的SCについてアンケート調査を行い、その実態を明らかにした上で、小中学校での比較を行った。その結果、小学生が中学生よりも、世の中の人々、近所の人々、教師への信頼が高いことがわかった。一方、悩んだり困ったりしているときの友だちとの助け合いについては、中学生の方が肯定的に回答していた。ボランティアや習い事は小学生の方が多く行っているが、塾は中学生の方が多く通っていた。小学生の保護者と中学生の保護者を比較すると、認知的SCについては有意差はなかったが、授業参観への参加や教師への相談については、前者の方がよく行っていると回答した。今後よりSCを豊かにしていくために、こうした小中学校の差異を意識した対応が望まれる。
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 2189-3039
- CiNii Articles ID : 120005895324
- CiNii Books ID : AA12746196