MISC

2008年1月

解膠ケイ酸がクリーピングベントグラス(Agrostis stolonifera L.)の成長と無機養分含量に及ぼす影響

宮崎大学農学部研究報告
  • 森下 史康
  • ,
  • 井戸田 幸子
  • ,
  • 明石 良

54
開始ページ
65
終了ページ
68
記述言語
日本語
掲載種別
出版者・発行元
宮崎大学農学部

ケイ酸(SiO2)の施用は、イネなどの植物の光合成促進や病虫害抵抗性の向上に働くとともに、気象の変動や土壌中の水分およびミネラル含量の変動などに起因する環境ストレスの軽減に有益な作用をもたらすとされている。本研究では、ケイ酸解膠液の施用がクリーピングベントグラスの成長とケイ酸を含む無機養分含量に及ぼす影響について調査した。地上部の葉身では、施用したケイ酸解膠液の濃度が高まるにつれ、葉身中のケイ酸含量の増加が認められた。無施用区と比較するとケイ酸施用区のケイ酸含量は最大3倍程度に増加した。ケイ酸解膠液の濃度が葉身中のN、PおよびK含量に及ぼす影響は明瞭ではなかった。地下部の根では活性の高い白色根が多く確認された。白色根の発生などの生理作用があることと過剰障害が発生しなかったことから、ケイ酸解膠液の施用はクリーピングベントグラスにおいて地下部の成長に対して効果があるものと推察された。

リンク情報
CiNii Articles
http://ci.nii.ac.jp/naid/110006471970
CiNii Books
http://ci.nii.ac.jp/ncid/AN00236503
ID情報
  • ISSN : 0544-6066
  • CiNii Articles ID : 110006471970
  • CiNii Books ID : AN00236503
  • identifiers.cinii_nr_id : 1000040325733

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