2004年5月1日
ZVZCS共振スナバとZVS共振スナバを用いたソフトスイッチングPWMインバータの電磁ノイズ評価と検討
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 = The transactions of the Institute of Electronics, Information and Communication Engineers. B
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- 巻
- 87
- 号
- 5
- 開始ページ
- 726
- 終了ページ
- 732
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 一般社団法人電子情報通信学会
本論文では,三相電圧形インバータの高性能化・高効率化・低電磁ノイズ化の実現のために,部分共振転流スナバ回路を用いたソフトスイッチングPWMインバータを取り上げている.まず,従来のZVS(ゼロ電圧スイッチング)-PWMインバータの一回路方式として共振ACリンクスナバ方式ZVS-PWM三相電圧形インバータを提案し,その回路動作を説明している.次に共振ACリンクスナバ方式ZVS-PWMインバータの伝導性コモンモードノイズとノーマルモードノイズを直流入力バスラインに接続した擬似電源回路網とスペクトルアナライザを用いて測定している.その測定結果よりZVS-PWMインバータでは従来ハードスイッチングインバータに対してコモンモードノイズの低減効果がある一方でノーマルモードノイズが低減できていないことを指摘している.次に,インバータ主スイッチをZVSかつZCS(ゼロ電流スイッチング)動作可能な複合共振ブリッジレッグリンクスナバ方式(Hybrid Resonant Commutation Bridge Leg Link Snubber : HRCB)のZVZCS-PWM三相電圧形インバータを提案し,その回路構成と動作原理を説明している.更にZVZCS-PWMインバータにおいて,伝導性電磁ノイズ評価を行い,コモンモードノイズだけでなくノーマルモードノイズも従来ハードスイッチングPWMインバータと比べて低減できることを示している.最後にZVS-PWMインバータとZVZCS-PWMインバータの伝導性電磁ノイズ測定結果より,インバータ主スイッチにおけるZVSかつZCSの完全なソフトスイッチング動作によって,コモンモード及びノーマルモード双方の伝導性電磁ノイズの低減手法として有効であることを明らかにしている.
- リンク情報
- ID情報
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- ISSN : 1344-4697
- J-Global ID : 200902238877033676
- CiNii Articles ID : 110003170726
- CiNii Books ID : AA11325909