2019年7月
Faster R-CNNによる肝臓がん候補領域の抽出法
日本医用画像工学会大会予稿集
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- 巻
- 38回
- 号
- 開始ページ
- 638
- 終了ページ
- 644
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- 出版者・発行元
- 日本医用画像工学会
近年,肝臓がんは男女計で世界第4位の死亡者数となっている.肝臓がんの代表的な治療法として,手術が挙げられる.手術を行うには,事前にがんの個数やその大きさの情報を知る必要がある.その際に利用されるのがX線CTをはじめとする画像診断である.これらの診断では,得られたCT像から肝臓の領域やがんの領域を抽出(セグメンテーション)することにより,最終的に3次元でその形状を復元することができる.本論文では,ダイナミックCTにおけるがん領域を効率的に抽出するための画像解析法を構築するための前段階として,画像上に大まかながんの関心領域としての矩形領域を初期領域として求める手法を提案する.手法としては入力画像に前処理を施した後,改良を加えたFaster R-CNNを用い,がん領域を含む関心領域を矩形で抽出する.本手法をダイナミックCTの動脈相11症例に適応した結果,Recall:71.72[%],AP:64.60[%]という結果が得られた.(著者抄録)
- ID情報
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- ISSN : 0288-450X
- 医中誌Web ID : T830480258
- J-Global ID : 201902284666516920