2014年3月10日
オゾン誘起によるHOx(OH,HO2)ラジカル生成速度直接測定装置の開発
大気環境学会誌
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- 巻
- 49
- 号
- 2
- 開始ページ
- 86
- 終了ページ
- 92
- 記述言語
- 日本語
- 掲載種別
- DOI
- 10.11298/taiki.49.86
- 出版者・発行元
- Japan Society for Atmospheric Environment
O3誘起によるHOx (OH, HO2) ラジカル生成速度直接測定装置の開発を行った。大気試料にO3を添加して反応管に導入し、生成したROx (OH, HO2, RO2) 濃度をPERCA/LIF (PEroxy Radical Chemical Amplification/Laser Induced Fluorescence) 法を用いて測定することで、反応により生成するHOx量を評価した。測定したROx濃度は添加したO3濃度の関数として表される。測定したROx濃度についてO3濃度が0 ppbv近傍での傾きを求め反応時間で除することによって、単位O3濃度および単位時間あたりのラジカル生成速度であるPHOxを定義した。本実験装置におけるROxの壁面消失を見積るためisopreneとO3を用いた基礎実験を行った。測定により得られたROx濃度とMCM計算モデル (ver. 3.2) により得られたROx濃度から、壁面消失を見積もる装置関数KをK=0.42×[O3]0.048と決定した。測定したPHOxの値はKを用いて補正した。実大気中のNOxおよびO3によるバックグラウンドの変動を避けるため、大気試料のPHOx観測時には大気試料を一度テドラーバッグに捕集した。2013年7月の京都大学構内において、大気試料のPHOxおよびROx濃度の観測に成功した。両者は昼高く夜低い同様の傾向を示した。
- リンク情報
- ID情報
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- DOI : 10.11298/taiki.49.86
- ISSN : 1341-4178
- J-Global ID : 201402243988266126
- CiNii Articles ID : 130004707231