改革後の中国農業においては、零細な生産構造を改善して労働生産性の向上を図ることが求められるようになった。本論文では、現行の生産責任制の下では、利用権の集積による規模拡大を行うことは、利用権保有農民の抵抗が大きく、したがって、機械の共同利用組織の整備により生産の効率化を進めることが現実的であることを指摘した。同時に、機械利用効率の向上による過剰投資を回避することが必要であることなどを明らかにした。
分担部分は「第4章社会主義市場経済下の中国農政の新動向」（総頁数355頁）
著者 今村奈良臣、秋山満、堀口健治、谷口信和、矢口芳生、田島俊雄、横山繁樹、豊田隆、岩本純明、岡部守、坪井伸広、今井健、津田渉、酒井富夫、吉田俊幸、加藤辰夫
編者 今村奈良臣