2017年11月18日
ベイズ理論を用いたキー入力の間違い推定法の検討
日本e-Learning学会第20回学術講演会
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- 記述言語
- 日本語
- 会議種別
- 口頭発表(一般)
- 主催者
- 日本e-Learning学会
- 開催地
- eラーニング・ラボ秋葉原
本研究では,PCで文書作成を行うユーザを対象に,校正用辞書を用いずに入力間違いを検出する方法を提案する.打ち間違いは入力するキーの順序の影響を受けると仮定し,まず,ユーザごとにPCのキーボード入力を大量に取得し解析する.そして打ち間違えたキー入力の直前に入力された英数字を取得する.取得した数字,文字ごとに,総入力回数と打ち間違えた文字の直前に出現した打ち間違いの要因となる文字の回数を解析し,ベイズの定理で計算することで,その文字の直後に入力する文字がどのくらいの頻度で間違いになるかを確率で表す.その結果,今回検出した全被験者7名の29箇所の間違い箇所から,約80%の確率で誤入力文字を検出できることがわかった.