2011年 - 2013年
新規抗癌ウイルス製剤を用いた末梢循環腫瘍細胞の検出の検討
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C) 基盤研究(C)
本研究では、テロメア伸長酵素であるhTERT遺伝子と緑色蛍光蛋白質のGFP遺伝子を組み込んだアデノウイルスであるテロメスキャンを利用して末梢循環腫瘍細胞の検出について研究を行った。採血した末梢血中に口腔扁平上皮癌細胞を混ぜでテロメスキャンを感染させ、蛍光発光をさせることは可能であったが、SCCAやEGFRのmRNA遺伝子発現や蛋白発現との比較を行ったところ、蛍光発光との間に十分な相関はみられなかった。この原因として、培養条件や細胞の保存状態、ウイルスの感染効率等が考えられた。しかしこれらの結果から血液中で、口腔扁平上皮癌細胞が一定期間存在しうる可能性について示唆することができると考えられた。
- ID情報
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- 課題番号 : 23592944
- 体系的課題番号 : JP23592944