共同研究・競争的資金等の研究課題

2020年4月 - 2023年3月

惑星磁気圏in-situ多点観測を目指した小型高エネルギー電子分析器の軌道上実証

日本学術振興会  科学研究費助成事業 基盤研究(B)  基盤研究(B)

課題番号
20H01963
体系的課題番号
JP20H01963
配分額
(総額)
18,590,000円
(直接経費)
14,300,000円
(間接経費)
4,290,000円

昨年度に引き続き,超小型衛星に搭載する高エネルギー電子計測器の開発・製造を行った.超小型衛星のバスシステムと高エネルギー電子計測器の電気的および機械的インターフェースについて,試作モデルを使ってインターフェース試験を行い,調整を完了させた上で,高エネルギー電子計測器の設計を確定した.また,フライトモデルの設計に基づき,高エネルギー電子計測器を製造した.
更に,製造した電子計測器と超小型衛星バスシステムのエンジニアリングモデルとのインターフェース試験を実施し,その結果から必要な改修点を整理した上で,改修を行い,フライトモデルとして完成させた.最終的に,超小型衛星のバスシステムのフライトモデルと高エネルギー電子計測器のフライトモデルを結合し,超小型衛星フライトシステムの総合試験に参加し,高エネルギー電子計測器が想定通りに動作することを確認した.
一方,2022年度の打上げ・衛星運用開始に備えて,観測装置のミッション運用について具体的な検討を進めた.具体的には,フライトモデルで確定した仕様に応じて,超小型衛星のダウンリンクレートを踏まえた観測計画を検討し,実際にミッション目標である放射線帯からの降下電子を計測するための条件を整理した.また,「あらせ」衛星との同時観測の可能性をサーベイし,1週間に数回のチャンスがあることを確認した.
以上により,高エネルギー電子計測器の搭載機器側の打ち上げ前の準備を予定通りに完了させた.

リンク情報
KAKEN
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-20H01963
ID情報
  • 課題番号 : 20H01963
  • 体系的課題番号 : JP20H01963